京極堂シリーズ?

映画オフィシャルサイトで少し前から京極夏彦ボイスメッセージが聴けるんですが、その中で本人自ら「京極堂シリーズ」と云ってるんですが、それについて少し。
姑獲鳥の夏』に始まる一連のシリーズのことを、ノベルス時代からのファンや、いくつかのメディアでは今まで「妖怪シリーズ」と呼んできました。このサイト内でも基本それに従ってます。
多分その理由は『活字倶楽部97夏号』のインタビューで、

京極堂が主人公であったことはないのだから「京極堂シリーズ」は少しおかしい。関口は主人公だったりじゃなかったりなので「関口シリーズ」も変。主役と云う意味では妖怪が主役なのだから「百鬼夜行シリーズ」でしょう。あとは「妖怪シリーズ」とか。(大意)

ってなやり取りがありまして。で、「百鬼夜行」は『小説現代』の短篇シリーズ*1のサブタイトルになっていてややこしいので、「妖怪シリーズ」が採用された、と云う経緯だと思ってるんですが(私としてはこのインタビュー中に真っ先に挙がった「講談社ノベルスで出てるシリーズ」が一番好きなんですけど。まあそれも『雨』や『雲』が出てしまったので使えないかな)。
それで、今回の「京極堂シリーズ」に関しては恐らく、この映画化はシリーズ化も視野に入っているようですので、シリーズ名をつけなきゃならん、と云うことになり、じゃあいちばん通りのいい「京極堂シリーズ」に一応統一しましょう、ということなのかなーと思っています。

*1:後に『百鬼夜行―陰』として単行本化→文庫化