『姑獲鳥の夏』(ハードカバー版)感想
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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姑獲鳥読むのは何回目だろう。数えてないけどもう6,7回目かなあ。にも関わらず少し涙が出ちゃいましたよ。ああ、これって関口救済の物語だよなあと。
しかしやっぱり凄い作品ですね。別に救済の物語として読むのが正しいって訳じゃ全然なくて、言及されることが多いですが新本格ミステリの構造を明らかに意識していますし、また勿論妖怪小説として、更に私は知識があまりないですけど幻想小説や、はたまた江戸期からの文芸の流れを汲むものとしても楽しめる。このように多層的な読みが出来るというのが私にとっての京極作品の大きな魅力の一つです。
映画も楽しみだなあ。